「2011年」から「2020年」へのパラダイムシフト〜新型コロナウイルスは、ヒトの意識をどう変えるのか?

おはようございます。前回のブログ(「戦わない生き方」への転換〜新型コロナウイルスはなぜ広まったのか? これから社会はどう変わるか?)の反響が思いのほかあり。。。
やはりいま、多くの人の意識が変わりつつある。。。意識の大転換(パラダイムシフト)が起きていることを改めて感じました。
今回は、このパラダイムシフトは実際にどんなものなのか? どう展開されていくか? 補足的に「続き」を書いてみたいと思います。
まず冒頭に掲載したイラストなのですが。。。笑
少し前にフワーっとインスピレーションが湧いて描き上げたものなので、さらっと触れるだけにしたいですが。。。
「最初に卵にヒビが入るイメージがあって、その後ゆっくり割れていき、最後に割れたところから鳥が飛び出す」
こういう流れが自然を浮かんできて、文字は最後に入れました。
で、インスピレーションのままに、右端の卵に「EARTH」と入れてみたんですが、これって感覚的には「大地」ではなく。。。これまでの価値感、考え方、仕組みの基盤というニュアンスなんですね。
そこにひび割れが起き、大きくなったのが2011年。
僕の描いた絵の解釈はどうでもいいのですが。。。笑。いま振り返ると、震災や原発事故があった2011年とコロナパンデミックが突如起こった2020年というのは、一本の線でつながっていると思うんですね。
具体的に何がつながっているのか? そこはやはり経済(お金)と生命(健康)とのバランスということでしょう。
SNSを見ていると、経済が大事なのか? 生命が大事なのか? という問いかけをする人がいますが、これまでは間違いなく経済を優先してきたわけです。
ここでは、放射能汚染(内部被曝)のダメージが実際にどれくらいあったのか? という話をしたいわけではありません。
そもそも、お金と健康のどちらが大事かと言われたら、それはまあ、「どちらも大事」じゃないですか。たとえば、原発をやめたほうがいいと思っても、
「では、経済を停滞させても構わないのか?」
と問われたら、僕自身、そこまで思い切って「そうだ」とは言えなかった気がします。我が家は都心の生活から離れましたが、経済システムの恩恵は受けていますから、多くの国民と同様、結果的に原発を容認してきたわけです。
もちろん、容認と賛成、推進と、それぞれトーンが違っていますよね。
多分ですが、ある一定数の人たちは、(これまでの経済原理を含めて)容認する一方で、あたらしい生き方、ライフスタイルとは何か? ということも深く問うようになり、この9年間、なんらかのアクションを起こしてきたはずです。
個人的には、2013年にひょんなことから葉山に移住し、2015年にハンカチーフ・ブックスという出版レーベルをスタート、その過程で「出版の仕事をこれまで通り続けるだけでいいのか」と思い、2017年頃から事業転換も模索してきました。
この9年ほどの間に、かたちは違えども、こういう微妙なラインを生きてきた人って、結構多かったと思います。
ただ、2011年の段階では甚大な被害を受けつつも、世の中の大勢は大きく変わらず、表面上は同じ価値観のままに推移し。。。
新しい生き方を模索しはじめた人も、多少は注目されたとしても、社会的なパラダイムシフトを起こすには至らず。。。
よくよく考えると政権も変わらず。。。笑
いろいろなことがあっても、この世の中は続いていくだろうと漠然と思われていたなかで、今回のパンデミックが突如起こったわけです。
震災の時と大きく違っているのは、その影響は日本どころか地球全体に及び、半ば強制的に経済活動が制限されしまった点。
。。。で、これまで「経済が大事!」とフル活動してきた人たちも大きなダメージをこうむってしまっているわけです。
なんだか、「もう逃げられない」ような気がしませんか? 何から? 「ヒトは本当はどう生きたらいいのか?」という問いかけから。。。
この問いかけの根底にあるキーワードが、前回のブログで取り上げた「戦わない生き方」。
経済が大事か、生命が大事かではなく、戦うのか、共生するか? あえて言えば、そういう問いが一人一人に(強く)求められている気がします。
「生きることは戦いなんだ」という価値観はこれまですごい力を持ってきました。
その力があったからこそ、日本社会も、いや、世界そのものもここまで経済成長し、次々とイノベーションを起こし。。。もうあとはAIが普及するかどうかくらいのところまで社会のシステムは整ってきました。
で、その恩恵を僕自身も享受しているわけだから、それ自体は否定するような筋合いのものではないけれど、でも、同時に生態系のバランス(自然環境)が大きく崩れてしまったと言われていますよね。
要は、「そうしたバランスの崩れの一つの現象として、今回の新型コロナウイルスのパンデミックもある」とも言えるわけです。
だとしたら、目の前で起きている現実をどうとらえるか?
いままでと同じマインドで、邪魔者を敵とみなして、排除して、勝利する? でも、本当に勝てるの? 勝てるという見込みは?
前回のブログでこんなことを書きましたが。。。要は、これまでの生き方の根底にある価値観が問われていることがわかりますよね?
震災や原発事故を経ても、「戦い」や「競争」をベースにした生き方がやめられなかった人、そこに疑問を感じた人、少しずつ抜けだしていった人。。。
いま、そうした生き方の根っこの部分で、大きなパラダイムシフト(意識の転換)が起きている、いや、求められているわけです。
繰り返しますが、それは「原発が是か非か」といった二者択一の話ではなく、もっと根底にある自分の行動原理、価値基準の話です。
何が正しいかは一概には言えない、つまり、一方的に何かを否定することってできませんが、人はどうしても「正しさ」にこだわる。
自分の価値観で正しいか、正しくないかをジャッジし、世界を分裂させていく。。敵と味方に分けていく。。。
で、そうした「二者択一の原理」が「コロナは敵、憎い、なくなればいい」といった分断の意識を生み出したりしているわけです。
そう考えていくと、そもそもそうした弁証法的な発想、頭で考えて正邪をジャッジする習慣、思考パターン、これらがすべて問われていることになるかもしれません。そう、だからパラダイムシフトなのだという。。。
この先により求められるのは、もっと暗黙知的な、直感知と呼べるもの。
直感知の定義を「外界からの刺激を受けた(言語化される以前の)神経反応」としてとらえた場合、外界とのつながりをどこまで広げるかによって、その深さは変わってきますよね?
外界が自分の会社や組織だけなのか? 人間社会だけなのか? 人間社会を含めた自然全体、地球全体とするのか?
地球の生態系の中で生まれ、増殖を繰り返しているウイルスは、おそらく最後の一つを僕たちに要求しているんでしょう。
でも、具体的にどうやって? 何をどう変えればいいの? 仕事はどうなるの? 食べていけるの? 。。。簡単にはわからないですよね? だから、これまで根本的なところは何も変えられず、これまでの思考パターンに頼って生きてきた。。。
新しい生き方、新しい経済の仕組み、新しい仕事のかたち。。。
これらを人類全体で考えさせられている状況が、ある種の集合知を形成し、多くの苦しみを伴いつつも、自然との共生を当たり前の前提とした「生きるカタチ」を生み出していくことになるのかもしれません。
僕だってその一員、一つの細胞ですから、まったく他人事ではなく、具体的なかたちを生み出していきたいと改めて思います。
これまでの思考パターンの自分は難しい、わからないと感じ、不安に思うかもしれませんが。。でも、意識だけはしていきましょう。
できれば、なんらかの行動に変えていきましょう。
その一つのキーワードが「セルフメンテナンス」。自然とつながる第一歩は、自分自身の内側にあります。
ソトに目を向けていた意識をウチに向け、細胞レベルで整えていく。。。それが共生の第一歩。その結果、心と体が元気になるという恩恵が得られます。
ウイルスとも共生できるくらいの「器の大きなヒト」にまず変わっていきませんか?
敵対するのでも、戦うのでもなく、優しく包み込むことで世界は変わっていきます。免疫だって寛容性で成り立っているわけですから、そこに「答え」があるのかもしれません。
その時、古い世界がパカっと割れて、鳥(羽の生えたヒト)が現れる。。。EARTH(秩序)からBIRTH(創造)へとシフトする。。。
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